心臓血管外科での看護師経験は後で役立つ

心臓血管外科が関係するのは心臓と血管などの疾患であるが、これらはバイタルサインが直接関係する。バイタルサインは生命徴候を数値化したもので、体温と血圧と心拍や、呼吸と意識や尿量の6つである。体温で平熱と低体温や高熱呼吸状態などの数値を診る。血圧では収縮期と拡張期の血圧と脈圧など、心臓と血管の状態を診る。血圧では数値を診るほか実際に指で脈をとり、強さと大きさを体感的に調べる。心拍では回数とリズムを測り、速度や脈の乱れの有無などを知る。その他に呼吸では回数と呼吸パターンや、意識では興奮と朦朧や昏睡状態を知り、尿量管理は循環動態とも大きく関係し入院患者の必須管理項目だ。

その他の科目でもバイタルサインは重要だが、心臓血管外科が扱う臓器が直接関係するするだけに、看護師はバイタルサインの重要性を否が応でも知ることになる。現在はバイタルサインは機械で測定しているが、そのような機械が登場する以前からとても重要な項目であることに変わりない。それはバイタルサインが、臨床現場で威力を発揮する診療ツールに他ならないからである。患者固有の生命兆候を示し、予測できなかった事態が最初に現れるので、病状変化や重症化も察知できる。経過もすべて記録され、それを読み解く経験もこの科目で積むことができるのだ。

心臓は24時間動く臓器で、心臓血管外科は昼夜問わず患者管理が必要だ。それだけに看護師の勤務も24時間の交代勤務で、過酷な職場でもある。しかしそのような悪い面がある一方で、心電図が読めるとか、術後管理ができるようになる。患者の急変した場合でも冷静な判断ができるようになり、医療機器にも強くなるなど、看護師のスキルアップに確実に繋がる科目なので、看護師なら一度は経験すべき科目である。おすすめのサイトを紹介《目指せスキルアップ!心臓血管外科で働こう/http://letsskillup.com